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ソニーを黎明期から支えた盛田正明氏 96歳、初の著書!
人の力を活かすリーダーシップ
その他
著者・編者 | 盛田正明 神仁司 (共著) |
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発売日 | 2023年10月05日(木) |
定価 | ¥1,760(税込) |
ページ数 | 208 |
版型 | 四六判 |
ISBN/JAN | 9784651203850 |
活躍のフィールドを選ばないフレキシブルなリーダー
盛田正明氏は、1927年、ソニー創業者の一人・盛田昭夫を長兄とする盛田きょうだいの三男として愛知県の造り酒屋の一家に生を受けました。戦時中は予科練で神風特攻隊の訓練を受けていましたが、出陣することなく終戦を迎えました。1951年東京工業大学を卒業し、東京通信工業(現在のソニー)に入社し、常務取締役、副社長などを歴任し、ソニー・アメリカ会長も務めました。ソニー・アメリカ在任時は業績を10倍に伸ばし、まさに世界のソニーの大黒柱として活躍しました。その後、長らく携わっていたエレクトロニクスとは無関係の金融事業に、1992年にソニー生命保険の社長兼会長として取り組み、成功を収めます。1998年にソニーグループ引退後、2000年に日本テニス協会会長に就任。同年に、私財を投じて「盛田正明テニス・ファンド」を設立。以降、錦織圭をはじめ多くのジュニア選手の育成に尽力し続けています。2016年には、国際テニス殿堂と国際テニス連盟によって、毎年世界から一人が選ばれる、Golden Achievement Awardを受賞しました(2017年度、世界で19人目の栄誉)。
長きにわたりソニーを支え、リタイア後もテニス業界、とくに選手育成に情熱を注いぎ続ける盛田正明氏は、リーダーシップをどうやって培い、実際に、どのように発揮してきたのか。本書でつぶさに紹介します。
ビジネスパーソンを導く盛田正明氏からのメッセージが詰まった一冊に
ソニー在籍47年。その間、様々な経験を積み重ね、リタイア後は、テニス業界でも改革を起こした盛田正明氏。独自のリーダーシップはどのように培われたのか、どう発揮してきたのか、本書からの抜粋で一部を紹介します。
井深さんが一番怒ったのは、社員が「考えています」と言った時です。「おまえ、 失敗するのは当たり前考えているのはその位置に止まっているのと同じだよ」。要するに、「とにかく何かやれ」、「行動に移せ」ということです。
(第2章 「井深大さん」より)
コンダクター(指揮者)は、楽器が多少はできるかもしれないが、バイオリンを弾かせたって、ピアノを弾かせたって、演奏者のほうがコンダクターよりうまい。しかし、コンダクターがいることによって、よりいい音が出る―。だから、一つ一つの技術は、他の技術者に負けたっていい、「俺は、コンダクター になればいいんだ」とその時ハッと思ったのです。
(第3章 「ソニー・アメリカ」より)
2001年の正月のあいさつで、日本テニス協会の職員を集めて、「今日からテニス協会の名前を変える。〝テニスサービス協会〞にする!」と、私は言い放ちました。協会の名前が簡単に変えられないのは分かっていますが、みんなそのつもりでやってくれと言うことを伝えたのです。
(第6章 「日本テニス協会会長」より)
定年とは、もう誰にも命令されることはなく、自分のやりたいことを何でもできる、いわばすべての人にベンチャービジネスのできるチャンスが来たと捉えることも可能です。もしくは、「自らがオーナー経営者になれる機会を得られる」と、考えることもできるのではないでしょうか。
(プロローグより)
社長が自ら担当編集を引き受けた理由
本書は、(株)ワン・パブリッシングの社長、廣瀬有二が自ら担当編集となって作り上げました。盛田正明氏との出会いは、廣瀬自身、たいへん刺激を受けたと語っています。
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初めて会った盛田さんは、柔和な笑顔と丁寧な話し方でその場にいる人を心地よくさせる、人間的な魅力にあふれる方でした。和気あいあいとした雰囲気の中で、ソニー黎明期にどうやって壁を超えていったのか、どう組織をまとめていったのか、新しい事業に挑戦する気概はどこから来たものなのか、などお話しいただき、それは経営について日々悩んでいる私にとってこのうえないアドバイスとなりました。
「もっと盛田さんを知りたい。もうこれは、自分が編集を担当をするしかない」
2020年の会社設立以来、当社ではマネジメント業務しかやってこなかった私ですが、初めて現場として書籍編集業務を担当することにしました。
ビジネスパーソンはもちろん、大小問わず組織で活動する人にとって多くの刺激が得られる内容だと思います。また、70歳でのソニーリタイア後、96歳の今に至るまで常に楽しみながら挑戦し続ける姿は、現役引退世代を勇気づけることでしょう。
(担当編集/ワン・パブリッシング代表取締役社長 廣瀬有二 より)