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薪ストーブを手作りするノウハウが満載
Handmade Stoves 蓄熱ストーブの作り方
料理・実用
著者・編者 | ドゥーパ!編集部 |
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発売日 | 2024年11月21日(木) |
定価 | ¥3,080(税込) |
ページ数 | 208 |
版型 | B5変 |
ISBN/JAN | 9784651204741 |
「薪の使用量が少ない」「焚き続けなくて良いから管理が楽」「心地良い一定の室温を長く保てる」「調理器具としても大活躍」……ユーザーから賛辞が相次ぐ、古くて新しい薪ストーブ
本書のタイトルにある蓄熱ストーブとは、その名のとおり、薪を燃やして生じた熱を蓄える構造をしています。
すなわち、煙突から排出されるまでの熱の通り道を長く作り、その熱の通り道の周りに蓄熱性が高い資材をくっつけて熱を蓄えるのです。蓄熱性が高い資材とは、たとえばレンガ、石、土などです。
生じた熱を即座に室内に放出するのではなく、蓄熱部に蓄えるので、すぐに暖かくなりはしませんが、じっくりと熱を蓄えた蓄熱部は、同じように時間をかけて熱を放出するため、いったん暖まり始めると適度な暖かさが長く続きます。
言い換えれば、熱を無駄に放出することなく、とても高効率で暖房に使うことができるため、結果的に薪の使用量が抑えられます。
また短時間で一気に薪を燃やし切っても、燃え終わるとともに室温が降下するのではなく、燃やした分だけ熱を蓄え、時間差で放熱するので、やはり適度な暖かさが長く続きます。つまり、頻繁に薪をくべながら燃焼室の状態を管理し続ける必要がなく、扱いが楽なのです。
このような蓄熱ストーブは昔から世界中で使われてきました。ロシアのペチカや韓国のオンドルなら名前を聞いたことがあるかもしれませんが、これらも蓄熱ストーブの一例です。
その蓄熱ストーブが近年、日本でも普及し始めています。といっても、蓄熱部を設けるために大型になりがちな蓄熱ストーブは製品として販売されているわけではなく、ひとつずつ設置現場に合わせて手作りするのが基本です。プロのビルダーも活躍しているので、相談・依頼することが可能ですし、自作にチャレンジするユーザーもじわじわと増えています。レンガを積んだり、土を塗ったりして製作する蓄熱ストーブは、実は特別な工作技術がなくても作れるケースも多く、DIYビギナーが手作りすることだって可能です。
約30種の手作り蓄熱ストーブが登場。他にはない貴重な参考書であり、知的好奇心をくすぐる特別なストーブBOOK
DIYerによる蓄熱ストーブの作り方は多種多様です。構造もサイズもさまざまで、まさに作り手の数だけ蓄熱ストーブがあります。そもそも設置場所の環境も、ユーザーでもある作り手が求める機能や性能も千差万別のはずなので、完成する蓄熱ストーブがひとつずつ異なるのも当然です。そして、そこにこそ蓄熱ストーブDIYの面白さがあります。
どんな機能を備えたいか、どんな見た目に仕上げたいか、どんな材料が使えるか……いろいろな要素を考え合わせたうえで、自分だけのオリジナルな設計をして、実際に作り、使い、成果を確認する。その一連の流れを体験することが蓄熱ストーブDIYの醍醐味です。
ただし、自分だけのオリジナルな設計といっても、なんの知識もなく突然できるものではありません。誰もがすでにできあがっている蓄熱ストーブを観察し、真似したり、インスピレーションを得たりして、ようやく設計にたどり着くに違いありません。そのため、たくさんの蓄熱ストーブを観察することが有意義になります。
本書では約30種の蓄熱ストーブを、上記のような観察する目線で詳しく掘り下げています。実際的な蓄熱ストーブ作りのノウハウをこれほど多く集めた資料は、世界中でも稀でしょう。これから蓄熱ストーブを作りたい人にとっては最良の参考書に違いありません。
また創意工夫に富んだ蓄熱ストーブの構造を、物理学的な法則に照らし合わせながら眺めていると、それだけで知的好奇心がくすぐられる面白さを味わえます。すぐには蓄熱ストーブ作りを計画しないとしても、もの作りが好きなら十分に楽しめる保存版となるでしょう。
巻末では鉄製パーツの作り方を詳しく解説
前述のように蓄熱ストーブ作りではレンガ積み、土塗りなど、熟練ぶりによって所要時間や完成度は左右されるものの、初心者も手を出しやすい作業内容が多くあります。その中でもっとも専門性が高いのは、鉄製パーツ作りかもしれません。蓄熱ストーブの主要部は鉄製でないことがほとんどですが、燃焼室の扉や掃除口の蓋は鉄で作るケースが多く、溶接を用いた例もたくさんあります。
そんな鉄製パーツだけ鉄工所に製作を依頼するという方法もありますが、材料がそれほど厚くない鉄板であれば、家庭用電源で使える100V使用の溶接機で自作した例もあります。
本書の巻末では、100V使用の溶接機を使って、耐熱ガラス入りの燃焼室の扉、燃焼室の天板、掃除口の蓋、ロストルといったパーツを製作する手順を丁寧に解説。蓄熱ストーブをまるごと自作したい人にも応える内容になっています。
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