Ｋ＆Ｏエナジーグループ株式会社　総務部　富田章裕さん

インタビューを受けた会社
Ｋ＆Ｏエナジーグループ株式会社
https://www.k-and-o-energy.co.jp/

千葉県茂原市に本社を置き、ガスの生産・販売事業やヨウ素の製造・販売事業を展開。他にも電気の販売、ガス機器の販売、地熱井等の掘削事業、地質・水質調査事業等を行っている。

千葉県内において天然ガスやヨウ素を開発・生産している関東天然瓦斯開発株式会社と、千葉県内のお客様へ都市ガスを販売する大多喜ガス株式会社の2社によって設立されたのが、Ｋ＆Ｏエナジーグループ株式会社です。国産エネルギーである天然ガスと、世界的にも貴重な資源であるヨウ素の開発・生産から供給・販売までを手がけている同社。しかし地元の千葉県の方々にはまだ認知度が低いという、お悩みをお持ちでした。そこで、ワン・パブリッシング(以下、ワンパブ)が運営する小学生・中学生とその保護者・教員のためのコンテンツポータルサイト「学研キッズネット」内のコンテンツ「シゴトのトビラ」をご紹介。お悩みの解決にご活用いただきました。
今回の狙いとこれまでの経緯、またワンパブのソリューションがどう役立ったのか、同社の総務部 富田章裕さんにお聞きします。

【シゴトのトビラとは？】

「シゴトのトビラ」とは国内最大級、小学生・中学生およびその保護者・先生向け 学びコンテンツサイトである「学研キッズネット」https://kids.gakken.co.jp/ のサイト内にあるコンテンツです。YouTube動画と記事を軸として、さまざまなお仕事の本質を楽しくわかりやすく紹介しています。

興味・関心の向上において地域の教育現場に注目。動画コンテンツで、よりわかりやすく伝えていく。

――「シゴトのトビラ」をご活用される前は、どんな課題をお持ちでしたか。

わかりやすい『天然ガスとヨウ素を採る仕事』子どもの好奇心を育てる 役に立つ 社会 教育【シゴトのトビラ】
https://youtu.be/02T-FT-6LTg

富田章裕さん（以下富田さん）　弊社は千葉県内で天然ガスとヨウ素の生産・販売をメインに行っている会社ですが、房総半島の地下に資源が眠っているという事実が、県民の方々にほとんど知られていないという悩みがありました。

――東京都の隣である千葉県が地下資源の宝庫という事実に驚きました。

富田さん　生産をするためには井戸の掘削を行ったりしますから、地域住民の方々のご理解やご協力が何より不可欠なんです。もっと多くの県民の方々へ積極的にアピールできる方法を探していました。

――「資源があります」と説明しても関心を持ってもらうのはなかなか難しいですよね。

富田さん　そこで、広く知っていただく方法として地域の教育現場において取り上げてもらえたらと考えていました。以前は機会があれば弊社の会社見学も実施していたのですが、天然ガスの生産といった理由から保安上の制約があり、昨今のコロナ禍の影響も重なって難しくなっていました。

――「シゴトのトビラ」を活用した課題解決の決め手は何でしたか。

「ワンパブおよび学研グループの強みである『教育現場へのアプローチ力』に引かれました」

富田さん　２つあります。１つは、オンラインでの見学というツールが魅力的だったこと。もう１つは、ワンパブさんが「学研グループというブランド力」を持っていたことですね。ワンパブおよび学研グループの強みである「教育現場へのアプローチ力」に引かれました。

――子どもをターゲットとする「シゴトのトビラ」にご注目いただいた理由を教えてください。

富田さん　SDGsの17のゴールの１つに子どもたちに向けた「質の高い教育をみんなに」があります。質の高い教育の提供が求められている今こそ貢献したいという発想が、今回の原点ですね。

――課題であった認知拡大の方法について、他の会社も検討されましたか。

富田さん　していないですね。ワンパブとスカラコミュニケーションズ(※)さんにご提示いただいたソリューションが弊社の抱えていた課題にマッチしていましたので、社内で「これはぜひ、やってみよう」という話になりお願いさせていただきました。     (※豊富なITシステム実績を活かし社会課題を解決する共創案件の創出を行う企業)

――活用前と現在では違いを実感されていますか。

富田さん　動画コンテンツや記事コンテンツなどの「ツールができた」という事実が大きいです。教育現場で教材の１つとしてご活用いただき、千葉県の天然ガス・ヨウ素に対する興味や関心が高まっていけばありがたいですね。

――教育現場で子どもたちが受ける影響は大きいでしょうね。

富田さん　ご家庭で、子どもたちが「今日、学校でこういうことを教わったよ」のように夕食の一家団欒の場などで話題にしていただくと、自然な形で天然ガス・ヨウ素への興味や関心も広がっていくのではと考えています。

動画コンテンツならではの導入効果と、わかりやすい記事コンテンツで子どもたちの好奇心を引きだす

――ワンパブが制作した動画コンテンツの内容や効果について、いかがでしょうか。

富田さん　ポイントを押さえた誰もがわかりやすい内容です。子どもたちに興味を持ってもらううえで大変、効果的で魅力あふれる動画に仕上げていただきました。

――制作した記事コンテンツの成果についてはいかがでしょうか。

シゴトのトビラ「Ｋ＆Ｏエナジーグループ 天然ガスとヨウ素を採る仕事」                                           https://kids.gakken.co.jp/shinro/tobira/company/kandoenergy/

富田さん　動画は「興味を持たせる」内容として、詳しい説明はわかりやすい記事でサポートするという形でそれぞれ構成されています。とても使いやすいツールに仕上げていただき高い成果が期待できるクオリティで、ありがたい限りです。

――ありがとうございます。出張授業における成果はいかがでしたか。

富田さん　ワンパブさんとスカラコミュニケーションズさんのご協力で、今年（2022年）の１月に千葉県茂原市立東郷小学校において出張授業をやらせていただきました。先生役の「お仕事キャプテンのタイチ」さんの授業の進め方やコミュニケーションの取り方がとても上手で、すごいノウハウだなぁと感動しました。子どもたちの興味や質問をドンドン引きだして、とても素晴らしい授業でしたね。校長先生からも大変、良かったとのお言葉をいただきました。

千葉県の地層の成り立ちに、興味深げに耳を傾ける子どもたち

――いつもとちがう授業に子どもたちも楽しかったのではないでしょうか。

富田さん　出張授業は子どもたちも、これまで経験があると思います。しかし資料やプリントを配って、それを見ながら説明していく授業では、なかなか興味を持ちづらいのではないでしょうか。今回の出張授業では、最初に制作した動画コンテンツを見ていただきました。その効果が大きかったと考えています。動画による高い導入効果で子どもたちの好奇心を引きだし、そのまま授業を進めていける。動画ならではの強みを改めて感じましたね。

積極的に手をあげる子どもたちが目立った当日の授業風景

企業と教育現場をつないで興味や関心にかかわる課題を「シゴトのトビラ」が解決する

――今回の取り組みで、ワンパブの良かったところを教えてください。

富田さん　動画コンテンツや記事コンテンツのクオリティがとても高かった点が評価できますね。また、教育現場へのアプローチもスピーディーにご対応いただきました。ご提案いただいたソリューションを進行していく際には密に連携した情報共有に加えて、かなり融通を効かせていただいた点も大変ありがたかったです。

「動画コンテンツや記事コンテンツのクオリティがとても高かった点が評価できますね」

――今後、ワンパブにどのような期待をお持ちですか。

富田さん　企業と教育現場をつなぐ取り組みを、引き続き継続していただけると大変にありがたいと思っています。地域密着型の企業と地域の教育現場がマッチングすることで、”ふるさとへの愛着”や”郷土への誇り”などが生まれて地元への興味・関心を子どもたちに高めてもらう。将来的には地域の活性化にもつながっていくのではと考えています。

――「シゴトのトビラ」をおすすめするとしたら、どんな課題をもっている企業が良いですか。

富田さん　弊社と同じような地域密着型であり、行っている事業への地元の方々からの興味・関心に課題を持つ企業におすすめしたいですね。地域の教育現場とのつながりを持ちたいけど人的資源や予算、ノウハウも無いからどうすればいいのかわからないという悩みをかかえている企業は多いと思います。教育現場で子どもたちの興味・関心を呼び覚ます効果が期待できる動画と、わかりやすい企業情報の記事で構成される「シゴトのトビラ」を、ぜひ活用して課題を解決してほしいですね。

――本日はありがとうございました！
今後ともよろしくお願いいたします。